2010年04月23日

湯屋/超短落語

(出囃子)♪でんでんちんちんでんちんちん♪
 落語というのはその時代の習慣を知らないと、或いはよくよく考えないと落ちがわからなかったりするものもございまして。
私も落語が好きで、好きという割にはたまになんですが見たり、読んだりします。
こないだ読んだ『浮世床』という落語のプロローグの落ちはわかりやすく、ちと関心しました。

 昔は床屋が、その界隈の娯楽場みたいなもので、人が集まって将棋を指したり本を読んだり。床屋の看板も変わっていて、ヤットコの絵やら天狗の絵やらが描いてあったそうで。
そんな中に海老が描かれた看板があり、えらくよく描かれてるもんだから、長屋に住む大の大人二人が、描かれた海老は画の中で生きているのか死んでいるか言い争っていました。
そこへ長屋の隠居がきて、“ありゃ患(わずら)ってる海老だ。床についてる。”
と言うのが落ちでした。《うまい!お座布×20へー、みたいな・・・》

そこで私も超短い落語を一席。
出囃子♪でんでんちんちんでんちんちん♪
 時代によって美男美女の基準、定義には流行(はやり)があるもので、それは文学や時に絵や写真として現在に残っています。
 例えば美人画で有名な英泉にしても、胴と頭のバランスが今では考えられないような遊女を描いていたりもしています。
時代の遺物から、その時代の美人の観念を窺(うかが)うことができるものですなぁ。

熊:「おい八っ、角の湯屋に近頃若ぇ女が奉公してるだろ!?」
八:「おおぅ、おいらも見たよこないだ。番台に座ってたなぁ。」
熊:「いい女だと思わねぇか!?」
八:「そうかぁ!?たしかに、いまどきの器量かもしんねぇが、おらぁあんまり好みじゃねぇなぁ。第一おめぇ、話もしねぇでいい女かどうか判んねぇだろ!?何か言葉交わしたのかい?」
熊:「い〜や。」
八:「それでいい女だってなんで判る?」
熊:「勘っ!」
八:「・・・なんだい、急に口数少なくなっちまいやがって。…ヤダよおい、空なんかポカーンと見て。雲以外になんか浮いてんのかよ!?…おい熊、熊ってばよ!」
熊:「おっ何だ、まだ居たのかい!?」
八:「お前が帰って来たんだよ!・・・その様子じゃだいぶご執心だなぁこりゃ!?」
熊:「ああ、湯屋の女にのぼせそうだ。」

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posted by 日向 at 19:49| 超短落語 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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