2011年05月27日

酔/超短落語

(出囃子)♪でんでんちんちんでんちんちん♪
 お運びいただきまして、ありがとうございます。
まぁ〜世の中には、お酒が好きという方は多いと思いますが、私も酒は好きな方ですが、毎晩晩酌するほどではありませんなぁ。
つい先だって、山本作兵衛という人の炭鉱画が世界記憶遺産というのに登録されたそうですが、この作兵衛さんがまたお酒が好きだったそうで。
絵を描いているその傍らには必ず一升瓶があって、飲みながら絵を描いていたっていうから驚きですなぁ。手が震えなかったんでしょうかねぇ?
いい心持ちで描いたから、絵に深みが出てユネスコの審査員も絵に酔ったのかもしれませんなぁ。
作兵衛さんのような方は、まさに酒を飲んでいるということなんでしょうが、世間には酒に飲まれる、或いは酒以外でも酔う人が少なくないようです。

大家:「大きな物音がしたから来て見りゃ、おやおや、どうしたんだい?」
野兵衛の妻:「どうもこうも無いんですよ大家さん、うちの人ったら、またこんなに飲んじまって、威張りたい放題威張って、家ん中このありさまですよ。」
野兵衛:「ってやんでぇ、俺が稼いだ金だ、その金で酒飲んで何が悪い!?」
妻:「この調子なんですよ(-_-;)」
大:「そらぁ確かに酒を飲むのは構わないが、ほどほどにしとかなきゃぁいけないよ。」
野:「おや?おい大家!妙なことを言うねぇ」
妻:「こらあんた、大家さんに向かってなんだい!その口の利きかたは」
野:「黙ってろおめぇは!おい大家、いいかぁ、俺はなぁ、その辺の大工とはわけが違うんだ。稼ぎが違うんだよぉ!」
大:「分かってる、分かってるよ。でもなぁ呑兵衛さん、間違えた、野兵衛さん、あんたが酒ばっかり飲んでるから未だにこんな長屋暮らしじゃぁないか。しかもここんとこ店賃も貯まってる。それこそ”酒飲みの尻切れ襦袢”じゃぁないか。そろそろ目を覚まして、しばらく酒を断っちゃぁどうだい?」
野:「酒を断つ?何寝ぼけたこと言ってんだ大家!死ぬまで飲むぞ!いや、死んでも飲むぞ!俺はなぁ、宮大工の中でも天下一品の細工ができるんだ〜っ!」
大:「こりゃぁいけない、酒だけじゃなくて自分にも酔ってる。」

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posted by 日向 at 04:56| 東京 ☔| 超短落語 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする