2011年01月02日

わさび/超短落語

(出囃子)♪でんでんちんちんでんちんちん♪
 え〜、、新年早々お運びを頂きましてありがとうございます。
世の中には、どうも暇をもてあましてる人が多いようで・・・。
そんなことを言っちゃっぁいけませんね。
 え〜、、初春の料理と言いますというと、日本人にとってはもちろんおせち料理ということになるのですが。
日本人というのは、とても味覚に優れている民族ではないかと思いますなぁ。
『旨味』なんて味覚を発見したくらいですから、実はいろんな味を感じることが出来るんですなぁ。
その代表がおせち料理と言うことになると思うのですが、幾重にも重なったお重の中は、そらぁあんた、誰かさんの表現を借りれば、それこそ『味のワンダーランド』なんて言葉がピッタリなんですなぁ。
 っんでまぁ、いろんな味を感じるわけですから、表現もいろいろになってまいります。
例えば辛いなんて言葉にはいろいろ付きますな。
甘辛いだの塩辛いだの、ピリ辛だとかあとからくる辛さ、略してそのまま“あと辛(後から)”なんて言ったりしますなぁ。
 私なんぞは最近わさびを好んで食しておりまして、かまぼこはもちろん、生ハムなんかにもわさびを乗っけて食べるわけなんですけれども、わさびの辛さの表現もまちまちですな。
 この間「おいしさの表現辞典」なんていう本を見ておりましたら、わさびの項には、“ツンとくるさわやかな辛味”とか“辛味が鼻を衝く”など表現はありましたが、わさび通の私としては、どうもしっくり来ない。
もっと端的にずばっと新たな表現がほしいもんですな。
そもそもわさびが『辛い』という表現は適当と思えないのであります。

熊:「ごめんよ!」
八:「おおぅ、熊じゃぁねぇか。どうしたんだい新年早々。・・・こりゃこりゃ、明けましておめでとうございます。」
熊:「何改まってんだよぉ。今年もよろしくな!ところで、信州の田舎から沢山わさび送って来やがってさぁ、こらぁ食い切れねぁってんで持って来たよ。」
八:「せめて新年の挨拶代わりのお裾分けくらいなことは言ってもらいてぇもんだなぁ。まぁまぁ、わさび大好物だからねぇ、うれしいねぇ。・・・でもこらぁ多過ぎねぇかい?ざっと数えても30本はあるぜ!」
熊:「てやんでぇ、まだうちに100はあるんだから、引き取っておくれよ。」(^_^;)
八:「なんだい急に、余計もの押しつけるみたいに。いくら大好物なものでもこんだけ食わなきゃいけねぇとなると、なんだか有難味が無くなってくるねぇ。」
熊:「まぁそう言わねぇでさぁ、葉なんてぇのは香りがよくて、ほれ、仏壇の線香代わりに楽しめるんだからさぁ。」
八:「線香は仏様以外はあまり楽しむもんじゃぁねぇけどな。でもわさびの葉でそんな醍醐味が味わえるなんて考えなかったねぇ。」
熊:「そうだろ。きっと先祖も喜ぶぜ!」
八:「でも、やっぱりわさびの一番の楽し味は、鼻にツンのくるところだなぁ。」
熊:「沢山のわさびの痛味(いたみ)分けってことで、今年もよろしくもらっておくんな。」(^_^)v

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posted by 日向 at 13:26| 東京 ☀| 超短落語 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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